大切なバッグや財布を修理依頼するのは不安なことです。
修理依頼箇所がとりあえず治っていても、
他の部分に損傷を与えられては、修理とはいえません。
安心感のあるメーカー修理は、基本的に部品交換です。
部材がなくなれば断られますし、高額で時間もかかります。
「3年で壊れた部品」は、「3年で壊れる部品」に交換してくれるだけのことです。
強度を上げながら復元することが「復元強化修理」ですが、
修理が完成すると表面からは見えない部分の加工ですので、
修理内容の良さや技術を伝えきれないジレンマがあります。
修理する側が伝えきれないんですから「不安」ですよね。
そこで、車の板金修理や家電修理、もちろん、
靴やバックを修理に出すときも笑顔で一言!
「新品の修理も依頼がありますか?」 と聞いてみてください。
「新品なんて修理するわけないでしょう!」 と返答されたら、
修理の依頼はやめましょう!
「新品でも修理の依頼はありますよ!」 と当たり前のように返答があれば、
おそらく安心してあずけられる修理店です。
少なくとも修理が必要な新品商品を売り物に復元できる技術を携えた修理店です。
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vuitton shop 工事中をカバーする巨大バッグ |
25万本以上のブランド品を解体していると、
修理作業に必要ない能力がついてしまいます。
本物と偽物の真贋です。
ブランド品ばかり修理していると、ミシンのまわりに落ちている糸くずだけで、
ブランドが判別できるようになってしまいました。
しかし、コピー商品の見極めは直営店で購入すれば心配ない情報ですし、
「ここを見れば鑑定できる」という簡単なものではありません。
ここでは、「本物」、「偽物」などのレベルではなく、
「本物の中の本物」を見つけ出すアドバイスをします。
(何度、入っても緊張してしまうブランド直営店)
貴女が直営店で購入したバックは本物です。
しかし、本当に良い品を購入できたでしょうか?
貴方 「これを購入したいのですが。」
店員 「ありがとうございます。商品をご確認ください」
貴方 「これでいいです。これにします。」
このような買い方で良い品が購入できれば、ラッキーです。
想像してみてください。
貴方の選んだ商品は誰が作ったものですか?
その道、数十年のセンスある一流職人でしょうか?
それとも、駆け出しの経験の浅い職人でしょうか?
もしかすると、新人職人が初めて作った商品かも?
いずれも、同一品番の定価販売です。
もちろん、一定の検品はクリアして店頭に並びます。
しかし、手作りの製品です。
同じ素材で作成しても職人の技術の差で、
耐久性や美しさなど別物になるのです。
時々、見惚れるほど完璧な技術で作りこまれた品に出会うことがあります。
購入された方は「本物の中の本物」の良さを感じ取れることでしょう。
本物?偽物?などというレベルではなく、
ブランド品の本当の良さを知るには、
本物の中から本当に良い品を選ぶ必要があるのです。
購入の際、「手にとってご確認ください。」と言われても、
どこを確認すればいいのかわかりませんよね。
ホックやファスナーを開閉してみる方が多いですが、
新品のホックやファスナーは確認しなくても開閉できます。
まして、(本物の中の本物)なのか見極めるなんて無理でしょう。
アドバイスです。
購入する商品が決まったら、店員にお願いして、
複数の同一商品をみせてもらいましょう。(在庫があればです。)
できるだけ良い品を購入したく、7個も並べた経験があります。
見極めできない方でも見比べるとわかるものです。
なんとなく、こっちの品が「きれいなー」とか、
「しっかりしてるな」ーとか、「自分にしっくりくるなー」とかです。
結構、重要な感覚なのです。
異なる商品を並べて見比べている方は時々お見受けしますが、
不思議なことに同一商品を多数ならべて、
選ばれている方を見たことないです。
スーパーでトマトを買うとき、沢山のトマトの中から、
美味しそうなものを選びますよね。
大根とトマトを見比べる人はいないはずです。
見比べて購入すると必ず良い品が貴方のものになります。
その上、良い品はなぜ良いのか目利きが利くようになります。
良い品を選び、使用し満足することが、
ブランドの価値も上げ、自身のスキルアップにもなります。
本物の中の本物と出会い大切にしてあげてください。
「一生涯の宝物」になるはずです。
修理の御依頼方法は画像をクリック!
古いバッグに価値あり
ブランドや型番により年数は様々ですが、
古いブランドバッグや財布はよくできています。
革・糸・芯材・すべてが一流の素材で構成され、
なにより、当時の職人の誇りを感じます。
近年の各ブランドの品質低下は残念ですが、
一流材料の確保が困難である以上に、
一流職人を多く確保し育てる難しさがあるのかもしれません。
古いブランドバッグや財布をお持ちなら、ぜひ大切にしてください。
おそらく、同じ品質のバッグや財布は購入できないと思われます。
5年前に購入されたブランドバッグと20年前のブランドバッグがあるなら、
迷わず20年前のバッグをメンテナンスしてください。
30年以上前のカルティエのバッグ マチの天部分破れ・全体キズ・パイピング不良 |
綺麗にデザイン変更なしで強度アップしています 古いものは素材・構造・職人すべてGOODです |